代表コラム

萬運輸創業者 東海林昭市郎を偲んで~3つの邂逅と幸運と~

2017年09月13日

多くの先達、リーダーに出会ってきましたが、私の人生に決定的な影響を受けた3人の恩師との邂逅にふれたいと思います。

最初に感動をいただいたのは鈴木則正(故人)さんという方でした。秀吉型の人たらしでした。わたくしの社会人としてのというより人生のあるべき生き方、処し方のほぼすべてを学んだといっていい尊敬してもしきれない方でした。
残念ながらあっという間に出会ってあっという間に分かれ、そしてあっという間にお会いすることもできなくなってしまいました。
しかし、鈴木さんの本領の一端は私の人生での骨肉にしっかり融解していると自負しております。
次に出会ったのが、ゆうちょ銀行の現頭取である池田憲人さんです。私が上級管理職としての昇華に自己研鑽しなければならない大事な時期の出会いでした。
アクションプランを見事に立案し、完遂し、かつ勝つコツを知り抜いて難問を打破していく知見のある頭脳の持ち主でした。
仕事への執着心には畏怖感が備わっていました。
バブル崩壊期、自社も危急存亡にあえでいた時の陣頭指揮と危機突破は、不安とストレスの重圧に耐えがたき日々を送っていた私たちにカタルシスを与えてくれました。胆識のエッセンスを学びました。
そして私の人生に決定的な影響をいただいたのが東海林会長でした。
完成された人生の全うの仕方と人心掌握に必要な人間力の薫陶を受けました。
いよいよ経営者として私の実力がためされる年齢になっていました。またそこまで引き上げていただいたのも会長でした。知識ではなく、人の体全体から滲み出てくる味わい、滋味でその人物がわかると言います。
人間力とはおそらく人間の総合的な力ということになるのではないかと思いますが、その人間力を養うに何が必要かを垣間見たのは、萬運輸の50周年を迎えたときでした。
東海林会長の回顧録の企画立案する機会を得て、その制作過程で会長の人生を振り返ることができ、今ある姿は磨き上げた日々の人生の積み重ねが必要であったことが確認できたことでした。
物事に遭遇し、人に出会い、発奮し、感激し、自己の理想に向って向上心を燃やしていく。そういうものを根本にもっていないと人間力はついてこない。その困難にも屈しない強い気概あることそして大きな志、夢が大小厚薄軽重を決めていくと思います。
会長の人生にトップに立つ者の公平無私、自己犠牲、先義後利の率先垂範を感じました。
そして自分のいる場に理想を掲げ、そこに集うすべての人をモチベートしていく姿がありました。
謙虚さを常に身に纏っておられ、信条にしていました。出会いたかった創業者の生き様にふれることができた50年の回顧でした。
すぐれたリーダーはその場その場にふさわしい手を打ち、あらゆる方法で矛盾や相克を克服しどこまでも進歩向上していくことを学ばせていただきました。
私の今までの人生で得てきた大事なものとその機微から派生してきた幸運はこの方たちとの邂逅なくしてあり得なかったなと今心に手を合わせております。
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げ、哀悼の意を表します。


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