DENKENコラム

「現場力」とは

2018年05月01日

 企業が継続的に続くためには、「非凡な現場」を作ることが必要であると言われています。経営コンサルタントの遠藤功氏(早稲田大学ビジネススクール教授、株式会社ローランド・ベルガー会長)は、「現場力」という組織能力は、
①保つ能力
②よりよくする能力
③新しいものを生み出す能力

の3つによる「重層構造」になっていると定義しています。ここで、それぞれ紹介をしていきます。

①保つ能力
これは、決められた業務を確実に遂行するという、「当たり前のことを当たり前に行う能力」のことを指します。
 「誰でもできる」という標準化を確立することで「わたししかできない」を減らし、生産性を上げることができるという事なのです。

②よりよくする能力
現場力をさらに高めるためには、現状の維持だけでなく、「よりよくする能力」を磨く必要があります。この、日々改善するという能力が、組織力の中核となっていることが特徴です。

③新しいものを生み出す能力
現場での「気づき」を活かし、新しい価値を生み出す革新的な取り組みを行うのがこの能力です。新たな商品やサービスだけでなく、コンセプトにまで影響を与える力が現場になくてはなりません。

 これらの3つの能力は、①がなければ②は蓄積されず、それと同様に②がなければ③の能力をつけることはできません。そのためには地道な進歩を重ねていくものだと言えます。

5%の社員から始めて全社に広げる
 では、どのようにして現場の意識を変えていけばよいのでしょうか。
 初めは意識の高い人に行動を変えて行ってもらいます。起点となる人材を「核人材」と呼んでいますが、おそらく全体の5%くらいです。核人材に対して、「現場力を高めよう」という経営トップの思いを伝え、「現場を変えよう!」という使命を持たせることが肝心です。ただし、5%だけでは組織全体を変える力にはなりません。核人材の「分身」を作っていくことが全社に広がっていく取っ掛かりになるのです。


遠藤功氏著書:現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件より抜粋


▲TOPへ戻る